お盆休暇のお知らせと熱中症対策
さて今年もお盆休みが近づいてきましたね~
大友はり柔道接骨院のお盆休みは、以下の日程となっておりますので、どうぞご了承ください。
お盆の診療スケジュール
・8月11日(土) 9:00~13:00 診療
・8月12日(日) 休診
・8月13日(月) 休診
・8月14日(火) 休診
・8月15日(水) 休診
・8月16日(木) 通常診療 開始
それにしても今年の暑さ、40℃近い気温が全国各地で続いたり、台風が見たこともない方向に移動したりと、まさに異常気象といった感じです
気象庁も今年の猛暑は「災害」と同じ位置づけにしているようで、この夏の各種屋外イベント、行楽地なども、熱中症注意の呼びかけ、催しの中止など、対応におわれているとニュースで見かけました
それでもまだ、「昔はクーラーなんてなかったんだから…」「電気代がもったいないし、日陰にいれば大丈夫」「最近の若い人は我慢が足りない」など、高齢者だけでなく中高年層の間でも、現代の熱中症に対する誤った解釈をしている方が少なくないとも・・・
そういう方へは、やはり人間の身体の仕組みを分かりやすく理解していただくしかないのかもしれませんね
猛暑日と人間の身体の仕組み
まずは、気象庁が定めている夏日、真夏日、猛暑日という区分けですが、これは以下の気温を意味します
・夏日 = 日最高気温が25℃以上の日
・真夏日 = 日最高気温が30℃以上の日
・猛暑日 = 日最高気温が35℃以上の日
※熱帯夜という用語もよく使ったりしますが、これは気象庁の正確な定義はないようで、新聞や天気予報などでは一般的に「1日の最低気温が摂氏25度以上の日」としているようですね
ここで昔と今で大きく違うのが、この「猛暑日」となる最高気温が35℃以上の日。
気象庁の過去データを調べると、1980年代には8月に0.3日しかなかった猛暑日(最高気温35℃以上の日)の割合が、2010年代には4.4日と15倍近くに大きく増加しており、この30年間で夏の気温が大きく上昇していることが分かります。
そして今年の夏はと言えば、7月15日~昨日8月5日までに35℃以上の日がすでに17日…さらにその中に37℃を超える日が、なんと5日もあるんです
この37℃超えとはどういうことを意味するのかというと、人間の体温を超えているということなんです
人間の身体は、自分の体温よりも気温が低い場合には、脂肪を燃焼させることで体温を36℃前後に保つのですが、自分の体温よりも気温が高い時には、体温を制御する機能がないため、体外の気温の方を低くするしかないということになります
もちろん直射日光にあたれば、身体の表面温度はそれ以上になるでしょうし、気温がすべてではありません
ここまで読めばもうお気づきでしょうが、これは人間の身体の仕組みなので、精神力や我慢でどうなるものではないということですね
扇風機とクーラーの違い
涼しくすれば良いのなら、扇風機でも良いのでは?という方もいらっしゃるかもしれませんね
さて、扇風機の風にあたると涼しく感じるのは何故でしょう?
これは、大きく以下の2つの現象が作用しています
1、人間の体温で温められている身体表面付近の空気が、扇風機の風で飛ばされ、周りのより低い温度の空気が身体に触れるから。
2、身体の表面の汗などの水分が蒸発する際に、身体の熱をうばっていくのですが、そこに扇風機の風があたることで、皮膚の表面の湿った空気が、周りのより乾燥した空気と入れ替わることで、より汗が蒸発しやすくなるから。
この考え方でいくと、気温が37℃以上の場合はどうでしょう?
そう、扇風機で送られてくる空気が体温よりも高いため、全然涼しくならないですよね…
という訳で、冷たい空気を直接送り出して、周りの空気を冷やすクーラーとは、全然涼しさの仕組みが違うことが分かりますね
エアコンが付いていない公立校は多いそうですが、これだけ猛暑日が多くなってくると、子どもたちが効率的に勉学ができる環境が、これからの日本の未来を左右することにもなり兼ねませんね~
怪我や事故の発生率も
という訳で、37℃を超すような猛暑日の日は、熱中症だけでなく、集中力の低下や、判断力の低下なども懸念されると同時に、怪我や事故などの発生率も高くなる可能性も出てきます
やはり37℃を超えるような時間帯には、運動をしない、なるべく外出しない、運転には気を付けるなど、自らが注意深く行動する必要があるということですね
それでも高齢者や小さなお子様など、自ら判断が難しい環境の人が周りにいる場合には、周りの人たちも、そのような方たちの行動を注意深く見て、正しい判断や手助けをしてあげる事も重要になってきます
それでは、まだまだ暑い日が続くと思いますが、皆さんが怪我に気を付けて、楽しいお盆休みをお過ごしください