鍼灸

ハリって痛くないの? 感染症の心配は?

ハリって痛くないのでしょうか?

治療に使用するハリは細く弾力があり表面も滑らかで、ハリ先の角度も体になじみやすく、痛くないように作られています。

しかし、生体は皮膚で包まれ、皮膚には知覚神経が網のように巡っています。生体は異物を拒否しようとします。ハリは生体に対し異物です。知覚神経を刺激すると、痛くてハリを刺入することができません。真っすぐ知覚神経の網の目をくぐるように刺入すると、全く痛くありません。特に当院の方式は力で刺し込むようにするのではなく、生体の反応を診ながら沈めるように刺入いたします。無理なやり方をしないので痛くありません。

当院のハリはすべて使い捨て~感染症の心配もありません

ハリは使い捨てで、一度使ったハリを次の人に使うことはありませんので、肝炎やエイズその他の感染症の心配は全くありません。

当院のハリ治療の特徴

髪の毛より細い「18種類のハリ」を症状によって使い分けています

当院では患者さんの苦痛をなくす為に、できるだけ細い針を使用。髪の毛よりも細い針をゆっくりゆっくり刺しながら、患者さんの様態に合わせて治療していきます。

また、普通の整骨院は3種類くらいですが、当院では「18種類」もの針を常に用意し、患者さん一人ひとりに合ったハリを「太さ」「長さ」「刺し方」まで変化させています。

【写真】:当院使用のステンレス針(左8本)と銀針(右10本)
(真ん中は以前の中国針)

「盲目のハリ名人」が編み出した当院のハリ治療技術

当院のハリ治療技術は「盲目のハリ名人」が編み出した技術です。(詳しくはコチラ)今までは盲目の方しかこの技術をマスターできなかったのですが、あまりにも治療効果が良い技術だったので、師匠に土下座して習得させて頂きました。盲目以外の方で弟子になったのは当院長が初めてです。

ハリ治療でこんな嫌な思いしたことありませんか?当院ならそんな心配もありません

  • 「上着を脱いで下さい」と言われたが、脱ぐ時にカーテンもなく、恥ずかしかったことがある。
  • ハリの刺し方がダーツみたいに適当に刺されたことがある。
  • ハリ治療を受けた時、手に汗握る位、ベッドにしがみついたことがある。
  • ハリ治療は自費治療だからと言われて、とんでもない高額な費用を払ったことがある。

こんな経験のある方は本当に嫌な思いをされたと思います。
当院では、小さなお子さんから女性の方まで、できるだけ患者さんが安心して治療を受けられるように心がけています。

当院の「ハリ」「お灸」の治療には保険がききます。
保険についてはコチラをご覧下さい >

古い理論やツボを捨て去ったハリ科学

ハリの治療院によって色々な方式や流派のようなものがあるの?

東洋医学は、陰陽五行論という古代の中国の哲学を基本にしています。これに経験の積み重ねによって経絡経穴、すなわちツボという形式を作っています。そのツボの組み合わせを刺激し、全身のアンバランスを整えて治そうという方法です。

これに対し、現代医学は実証科学に基づき微細なところまで研究、解明され、基礎医学は完璧に近いのですが、分析的で、臨床においても専門分野に細分化され病名治療になっているため、全身を一つのものとしてみる場合、一貫性がありません。どちらも長所と短所があります。

このようなところからハリ治療も色々な考えに分かれ、様々な流派ができています。二千年以上前の古典をそのまま忠実に取り入れようとする流派、現代医学を基本にした流派、現代医学と古典を混合した流派などがあり、それぞれの中にもたくさんの流派があって方式も違います。

「現代のハリ」は「従来のハリ」をどのように改良し、どんな特徴を持っているの?

陰陽五行論は過去の理論で今日の科学の時代に通じるものではありません。ツボもその理論に基づいて作られています。八卦もそれと同じです。当院のハリはその古い理論やツボを捨て去り、実証科学を基本にしています。

しかし、東洋医学の基本である「全体を一つのものとして観察する」ということには変わりありません。科学に基づいて、病気を観察し、診察の仕方やハリの刺し方も合理的に科学にマッチしたものとして改良しています。

傷をつけずに血も出さない~小外科療法としてのハリ

文化の進んだ現代人には痛いハリは受け入れられません。当院のハリは従来の粗雑な刺し方を改良し、痛くない、気持ちよく、効果の顕著なことが特徴です。

従来からハリは刺激療法として考えられてきましたが、当院のハリではそれ以外にハリを外科療法として考えています。

外科ですとメスで悪いところを切り取りますが、当院のハリではハリの物理的作用によって病変を変化させ、正常な状態に変えるのです。すなわち、傷をつけず、血を出さずに病変を取り去る小外科療法だと考えています。しかもハリはどの場所にでも、どの深さにでもハリ先を到達させることができます。これはハリだけが持つ大きな特徴です。

また「急性炎症にはハリが効かない」、「ハリをするとむしろ悪くする」というのが従来からの考えでしたが、当院のハリではそれを改良し急性炎症を全く安全に治すことができるようになりました。

反面、石のように固まりついたカチカチの組織をほぐし、柔らかく若返らせ正常な状態に戻す方法も考案しています。従って、弱い静かなハリから、固いしこりを取る強いハリまで広い適応範囲を持っているのも当院のハリの特徴です。

ハリは手の感触を利用した仕事です。ちょっとした体の変化を触感によって見つけ、ハリで取り去るのです。ハリは刺せば効くと言うものではありません。不適当なやり方をしますと逆効果にもなりかねません。

ハリはハリ先で内部を観察しながら悪いところを見つけ、ハリの操作によって正常な状態に変化させ、それをハリ先を通して指の触覚で確認し、効果を確信することができるのです。触覚を重視し、訓練を積み重ね、診察とハリの治療を行っているのが当院のハリです。

ハリのメカニズム

ハリの効果は複合作用

ハリを刺入しますと皮膚、皮下組織、筋膜、筋肉と入っていきます。その中には血管や神経、リンパ管、結合組織などあらゆる組織が含まれています。ハリはそのすべての組織に影響を与えます一局所に与えた刺激は、その場所だけでなく反射的に能の中枢や内臓など遠隔部にも伝わります。つまりハリの効果は複合作用です。

ハリでリンパ系を刺激~体液の循環障害を解消し正常な組織に

中でも当院は体液循環を最重要視しています。体液とは全身の組織を満たしている液体のことで、これによって全身に栄養を供給し、老廃物を排泄し生命の維持活動に関与しています。

きれいな血液すなわち動脈血は心臓から動脈管を通って毛細血管に行き、そこから栄養を含んだ液体が組織に露出し、それを取り込んで細胞は生きています。細胞は新陳代謝によって老廃物を排出し、老廃物を含んだ体液は清脈系とリンパ系に吸収されて排出されていきます。リンパ系も最後に静脈系に合流します。

動脈系が上水道、静脈系・リンパ系が下水道のようなものです。同じ下水道でも比較的汚れの少ない雨水を集める道と、汚水を集める道とがありますが、汚水はいったん処理場を通ってから雨水と合流します。体の中でこの汚水を集め、処理する役割を担っているのがリンパ系です。

ところが何らかの原因でリンパ系の吸収力が悪くなりなすと、組織に老廃物が蓄積することになります。下水溝が詰まって汚水があふれるようなものです。この場合、ハリをいたしますとリンパ管の吸収路が開き、組織に溜まっていた老廃物が排出されます。

水分は上流から下流、圧の高い方から低いほうへと流れます。下水の詰まりが取れ、汚水が排出されます。体液循環が順調に働いていれば、健康を維持することができるのです。ほとんどの病気は体液の循環障害を起こしています。ハリはそれを解消し正常な組織に戻します。

「ハリ」はほとんどの病気に有効

ハリの適応性には、どのような病気があるの?

ハリは広い適応範囲を持っています。その中でも日ごろよく遭遇する病気を挙げておきます。

「ハリ」の効果的な病気・ケガ
筋肉・関節・運動器の病気 肩こり 頸肩腕症候群 腰痛 関節炎 筋肉痙攣 五十肩 椎間板ヘルニア むち打ち症 各種神経痛 神経マヒ 手足のしびれ 打撲 捻挫 慢性関節リウマチ 足腰の老化
呼吸器の病気 風邪 扁桃腺炎 喉頭炎 咽頭炎 急性・慢性の気管支炎
心臓及び循環器の病気 狭心症 動脈硬化症 高血圧 低血圧 動機 息切れ 不整脈
消化器の病気 胃炎 急性・慢性の腸炎 下痢 便秘 肝臓病 すい臓病 過敏性腸症候群
泌尿器の病気 ED(インポテンツ) 不感症 膀胱炎 痔 尿道炎
産婦人科の病気 子宮内膜炎 卵巣炎 卵管炎 生理痛 生理不順 つわり
自律神経失調症 心臓神経症 多汗症 冷え性
ホルモン及び新陳代謝疾患 肥満症 更年期障害 痛風 糖尿病 高脂血症
脳神経及び心の病気 頭痛 偏頭痛 不眠症 ノイローゼ 外傷性てんかん うつ パニック障害 集中力の低下
耳・鼻・口腔の病気 メニエル病 めまい 耳鳴り 難聴 外耳炎 中耳炎 口内炎 鼻炎 副鼻腔炎 顎関節症
目の病気 眼精疲労 仮性近視 結膜炎 角膜炎 ものもらい 近視 乱視 遠視
アレルギー及び自己免疫疾患 アトピー性皮膚炎 じんましん リウマチ 気管支ぜんそく 花粉症

小児のハリもオススメです~生後すぐの幼児からでもOK

夜泣き 夜尿症 下痢 便秘 かぜ 食欲不振 虚弱 ひきつけその他の小児の疾患にはハリが大変よく効きます。小さいうちは反射作用が強く、皮膚の知覚神経を軽く刺激するだけでアンバランスを起こしていた体の機能が整い調節され正常な機能に戻ります。生後すぐの乳児から安全に治療することができ、全く副作用はありません。病気の治療はもちろん、予防や健康の保持増進のために有効です。

病名の付けようのない病気にくるしんでいる方に

体調が悪いにもかかわらず、検査の網にもかからず、病名も付かず治療法もなく困っている人によく遭遇します。しかし、私たちの診察ではよく把握することができます。必ず触診的異常があり、それをハリで取り去ることによってよくすることができます。難病でなにをしても治しようがないと半ばあきらめていた病気がハリで案外簡単に良くなって感謝され、ともに喜び合うことがあります。

ただし、ハリの効果に付きましては病気の性質、重さ、古さ、栄養状態、体力、年齢など色々な条件があり、病名だけで説明することができません。あまり衰弱しすぎますとハリに対する反応も鈍くなり、効果も期待できなくなります。

できるだけ早く軽症のうちに治療を始めることをお勧めします。
また、常に明るく前向きにプラス志向で生きることは効果を高めるためにも必要です。