「オノマトペ」と「よっこいしょ」

さすがに梅雨だけあって、雨続きで、ムシムシ・・・
ちょっと動いただけで汗がジトジトと嫌な毎日ですね~

さらに13年ぶりとなる台風の3つ同時発生ということなので、これだけ湿気や気圧の変化が激しいと、慢性的な関節痛や古傷が痛む方にも、辛い1週間となるかもしれません

ムシムシ、ジトジト・・・?

よく思えば、日本では天気を表現する時に、様々な擬音を使いますよね?

晴れ
・サラッ
・カラッ
・ジリジリ


・ポツポツ
・パラパラ
・シトシト
・サー
・ザーザー

などなど・・

もしかしたら日本人であれば、降水量何ミリバールと言われるよりも、どれくらいの雨が降っているのか分かりやすいかもしれません

天候だけではなく、他にも日常の様々なシーンで頻繁に使っている擬音語ですが、「オノマトペ」ともいうらしく、どうやらこの「オノマトペ」がスポーツや体の動きの向上にも大きな力となると、注目されてきているようです

確かに、スポーツ選手の中では、福原愛選手(卓球)の「サッー!」や、シャラポワ選手(テニス)の「ンアー!」など、特徴的な掛け声を出す選手もいますし、ボクシングや格闘技では「シュッ!シュッ!」という擬音的な掛け声を出す選手も多いですよね

気になったので調べてみると、朝日大学経営学部准教授の藤野良孝先生がオノマトペ研究家として、いくつか「オノマトペ」に関する著書を出されていていたり、テレビなどにも出演されていて、その中で「オノマトペ」が行動に影響を与える例として、以下のような事例を紹介されているようです。

■オノマトペを言いながら行動すると、上手にできるようになる例

「ギュ・ピタ・クルン」(握る・おなかを付ける・回る)
 → 逆上がりが苦手な子が出来やすくなる

「サー・タン・パッ・トン」 (助走・踏切・手をつく・着地)
  → 跳び箱が苦手な子が飛びやすくなる

「ポン・ピュン」 (跳ねる・進む)
  → 子どもが走るのが早くなる

「トン・トン・トン・トン・トン」
  → 初心者でも千切りが上手にできる

オーッ!そう言われれば、そんな気もしてきます

一つ一つの動きを擬音化し、それを言いながら一連の動きをする事で、身体の動きのタイミングが感覚的につかみやすくなるという訳ですね

昔、巨人の長嶋監督が選手に指導する時に、具体的な身体の動きやテクニックを説明するのではなく、「ビュー、バシン、ポーン、ギュっと、」など擬音が多くて・・・というのが、一時期巨人の選手のネタになっていましたが、そう考えると長嶋監督は、選手に感覚的に動きを教える方法を、すでに当時から実践されていたという事になるのでしょうね

最近では、スケートの羽生結弦選手が「ループを飛ぶコツは?」という質問に、「ループはシュッっと飛ぶんだよ」と答えたというのが笑いのネタになっていましたが、これも同じでという事ですね。

大友はり柔道接骨院に来院される患者さんは高齢者の方も多いので、飛んだり走ったりというスポーツ的な動きよりも、どちらかと言うと、「身体に無理のない動きを補助する為のオノマトペ」というのがあれば良いのですが・・・

・・・んっ?

もしかして・・・「よっこいしょ」って

そう、ある程度の年齢になると誰もが自然と発するようになる「よっこいしょ」や「よいしょ」という言葉は、衰えた身体の動きを補助する為に、日本人が昔から使い続けている、最高の「オノマトペ」という事ですね

実は昔から「よっこいしょ」という言葉を発する事は、呼吸のタイミングや、体を動かすタイミングを調節する為に、理にかなった言葉だという事が言われていたのですが、こうやって「オノマトペ」と運動効果の関係を考えると面白いですね

そんな朝日大学経営学部准教授の藤野良孝先生のブログがコチラ
http://happy-vocalism.cocolog-nifty.com/blog/

身体の動きだけでなく、「オノマトペ」の脳へのイメージの働きかけなど、普段何気なく使っている擬音語の中に色々な発見ができて、楽しい内容です。

もしも若いつもりで、「よっこいしょ!」と言わずに立ち上がろうと思ったら、腰をグキッ!・・・なんて事になった時には、どうぞ大友はり柔道接骨院までご相談ください

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